進学相談会を上手に利用するには

近隣で行われる進学相談会に参加することには、沢山のメリットがあります。進学相談会のメリットと、上手な利用方法を伝授いたします。

1、複数の学校の情報を得られる ~最大のメリット~

〇 複数の高校を比較検討して、入試説明会に参加する高校を絞り込む

10月からは、各高校で「入試説明会」が開催されます。受験する高校の入試説明会には、必ず参加するようにしましょう。とは言っても、候補に挙がっているすべての高校の入試説明会に参加するというのは、時間(勉強時間が減る)と費用(交通費など)等を考慮すると、効率的とは言えません。

そこで、説明会に参加する前に、気になっている高校の話を聞いて、比較することができれば、入試説明会に足を運ぶ高校を絞り込むことができるのです。

各私立高校で、入試を担当(中学生の窓口)している先生方は、「高校の顔」です。その先生の話を聞いて、興味を持てるかどうかというのは、大きなポイントになるはずです。

10月から始まる入試説明会に向けて、9月の相談会は非常に有意義な機会です。説明会に参加する高校の絞り込みに、ぜひ相談会を利用してください。

2、思いがけない出会いがある

参加いただくみなさんには、相談会に出展する私立高校の中で「本命(受験意思が高い)の高校」を絞り込んでいる方もいらっしゃると思います。その場合も、ぜひ「本命以外の高校」のお話も聞いてみてください。思いがけない出会いがあるかもしれません。

「聞いたことはあるけれどよく知らない高校」って、沢山あるのではないでしょうか。本命の高校のブースを訪れる前に、まずそういった高校のブースに入ってみましょう。メリットは2つあります。

1、本命の高校で質問するためのいい練習になる(緊張ほぐし、場慣れ)

2、本命の高校が変わるかもしれない(運命的な出会い)

まず、「1」について、事前に「聞きたいこと」をまとめておいても、いざ先生の前に座って話を始めると…

◎うまく話を切り出せない

◎緊張してしまって話が入ってこない

なんていう話はよくあることです。特に受験生はこういった場所に慣れていないので、後になって「〇〇のことも聞いておけばよかった…」という消化不良を起こしてしまいがちです。ですので、本命の高校ブースへ入る前に、いくつかの学校を回って、質問のコツをつかんでみてください。

また、質問したいことをメモにまとめて参加することも大切ですが、聞いた話も、しっかりメモに溜めていきましょう。慣れてくると、本当に聞きたいことを深堀できますし、学校を比較することができる資料になります。

次に「2」についてで、意外とこの経験をされる方が多いようです。というのは、受験生のみなさんも、保護者のみなさまも、色々な高校について「なんとなく」のイメージで捉えていらしゃる方も多く、お手元の情報は、あまり充実していないというのが現実のところなのではないでしょうか。

ですので、「すべり止めのつもりで」とか「なんとなく話だけでも…」くらいの気持ちで話を聞いてみると、知らなかった情報に触れて、イメージが大きく変わるということもあるのです。中には、第一志望に切り替えてしまう受験生も見られます。

「知っている」のと「知らない」ことには大きな差があります。もちろん、「知らぬが仏」なんていう言葉もありますが、人生においても多感な時期を過ごす高校というステージです。たとえ併願の高校選びであっても、はじめから1つに決めてしまうよりも、複数の情報を得て比較した上で、しっかり納得をして受験校を決定する方が、受験を有意義なものにできるでしょう。

3、近々の目標、やるべきことが見えてくる

1、推薦試験を実施する高校では推薦資格(基準)を確認できる

2、一般試験に向けて、どのような対策をすれば良いかの情報を得られる

まず「1」について、第一志望(単願推薦)でも、第2、第3希望(併願推薦)でも、推薦試験には「受験資格」つまり「推薦基準」があります。基本的には中学3年生の1学期または2学期の通知票の成績ということになりますが、受験生の日頃の努力(各種検定や部活、生徒会など)によって、加点が得られるというようなこともあります。推薦受験を希望している場合には、早い時期に推薦の基準を知った方が対策が立てられます。当相談会の開催時期は9月ですので、10月に行われる中間試験にも十分間に合うでしょう。内申点の確保(通知票の成績を伸ばす)を課題としている受験生は、話を聞くことで近々の目標を設定することができ、前向きに学習に取り組めます。

また、加点についても、自分が該当しそうな内容があるのかどうかもチェックしておくといいですね。ただし、加点ありきで推薦受験を考えるのは良いことではありません。あくまでも、「通知票の成績」を伸ばすこと、その努力をしてください。高校の先生方もそれを望んでいらっしゃいます。

次に「2」について、上位の進学校では推薦試験を行わない高校があり、その場合は「一般試験」で、当日の試験で基準点以上をとる必要があります。また、当日の入試得点で「特待生」を発表する高校もあり、目指す場合は、試験でより高得点をとることを目標に対策することになります。

しかし、一言で「対策」と言っても、闇雲に勉強すれば良いということではありません。学習時間だけが増えても、質が伴わなくては結果に結びつけることは難しいからです。私立高校の入試問題では、高校ごとに「出題傾向」があり、それをつかむために「過去問」に取り組むことになるのですが、相談会で目の前に座っているのは、その入試問題を作っている高校の先生方です。どのような学習をすればより効果的か、熟知されていると思いませんか。

ですから、受験勉強をより確かなものにするために、聞かない手はありません。特に、上位進学校の受験を目指している場合は、過去問もどんどん解き進めていきたい時期に入っています。早すぎるのではないか、という意見もありますが、どちらにしてもそのレベルの問題を解くことになるわけです。入試で求められているレベルを知るためにも、9月でしたら早すぎるということはありません。自分に有利な情報を聞き出すことができるかどうかも、相談会の醍醐味の一つです。試験に関する情報は、「知らない」より「知っている」方が確実に有利になります。

4、現実的な質問は、実際に通学するイメージができる

せっかくの相談会ですので、夢物語だけで済ませてしまうのはもったいないことです。現実的な質問をすることで、1年後に自分がその高校に通っている姿や、高校を卒業する時の姿をイメージすることができます。(通学時間や授業や課外講座の実情、部活動の活動状況、給食や学食の有無、コースごとの進学状況など)

また、保護者の皆さまにとっては、「費用」の話題はどうしても避けられないものです。受験・入学する前に、3年間で拠出する費用を計算される方も多いと思いますので、パンフレットや募集要項(まだ未完成の学校もあると思います。)に記載されない内容も確認できるとよいでしょう。(パンフレットには費用が未掲載の高校もあります。また、掲載されていても、制服や課外授業、給食費などは、未掲載の学校もあります。)

受験する高校は、すべて通学する可能性がある学校です。入学後に「こんなはずではなかった!」とならないよう、せっかくの機会、現実的な話も聞いて、自分の高校生活をイメージしてみてください。

5、印象良く先生に名前を覚えてもらう

この項目は、勘違いを生まないように気を付けていただきたい部分でもありますが、受験に向けて心配事を持っている受験生もいらっしゃると思います。そういったことを解決していくことも相談会の目的の1つなのですが、その中で、先生に自分の顔を覚えてもらうことができれば、説明会等で訪問したときや、縁があり入学したときに、声をかけてもらえることがあるかもしれません。

また、相談会で心配事を話したところ、担当の先生が中学校の先生へ連絡してくれて、受験まで色々と気にかけてもらえたというようなこともありました。(先生方も気になることがあるとメモに残しています。)

ただしこれは、入試で特別な配慮を受けられるとか、入学後の成績が保証されるとか、そういうことではありませんので、その点は勘違いされないよう、ご理解ください。

6、会場で困ったときは「なんでも相談所」まで!

当日、困ったことがありましたら、「受験何でも相談ブース」にお立ち寄りください。お待ちしております。