参加校の横顔【第2部】

一斉説明会に参加する12校はどんな高校なのか、簡単に紹介していきます。
参加する部を決める際の参考にしてみてください。今回は第2部です。

1、千葉商科大学付属高校

1951年に千葉商科大学付属第一商業高等学校として創立した私立高校。北総線「矢切駅」を最寄り駅としていますが、常磐線「松戸駅」、総武線「市川駅」から路線バス通学も可能です。

1974年に現校名に変更後、1977年に女子募集を停止してから長らく男子校時代が続きましたが、2004年に女子募集を再開し、共学化(商業科は2008年から)しました。併設中学校を持たない高校単独校です。

「実学実践学習の訓育を施し,付属高校生徒としての素養を身につけ、周囲の情勢におもねることなく常に中道を歩み、将来社会の要請に応えうる質実にして有為な人材を育成する。」を建学の精神として、将来社会のために活動できる人財を育成することを目標としています。

2000年代に入り、人工芝のグラウンド(2006年)や人工芝のテニスコート(2009年)などの環境面の整備が続いており、2021年に新校舎(Ⅰ期)、2022年に新校舎(Ⅱ期)がそれぞれ竣工、今年8月には新校舎の全体竣工予定となっています。

さらにカリキュラム面の改革も進み、2022年度より千葉学園教育ビジョンのもと「普通科(特進選抜クラス)」「普通科(総合進学クラス)」「商業科」の3クラスになりました。

普通科は一般試験で大学へ現役合格することを目標としていますが、千葉商科大学への推薦入学も可能なカリキュラムになっています。また、県内で数少ない商業科は、千葉商科大学進学を見据えた「簿記、IT、商品開発」を軸とした実学重視のカリキュラムとなっていて、特に地元企業と連携して商品開発に関わるプログラムは新しい試みとして注目されています。

部活動に精を出す校風は昔から変わることがなく、近年は男子バレーボールや水泳、弓道、軟式野球などが活躍しています。また、ワンダーフォーゲル部はボルダリングに挑戦するようになり人気です。

千葉県公立高校の併願先は、国分高校、市川東高校、市立松戸高校の順となっていて、地元色が強い面がありますが、近年、流山市や柏市からの通学者も増えてきました。

2、流通経済大学付属柏高校

1985年に、日本通運株式会社が設立母体となる学校法人日通学園が、流通経済大学の付属校として設立した私立高校。今年4月には待望の付属中学校が開校しました。最寄り駅はTX線「柏の葉キャンパス駅」と東武線「江戸川台駅」で、両駅からスクールバスも運行されています。

「国際社会で活躍できる社会有為の人材を育成する」ことを建学の精神とし、大学の付属高校としての特色を最大限に活かし、充実した教育プログラムの中で学べるよう、2020年に3類型制から3コース制に変更されました。

医・歯・獣医・薬学部を含む国公立大学と最難関私立大学を目指す「特別進学コース」(旧Ⅲ類)、国公立大学・私立大学・流通経済大学への進学を目指す「総合進学コース」(旧Ⅰ類)、スポーツで活躍する多彩な才能を持つ生徒を対象とした「スポーツ進学コース」(旧Ⅱ類)と、進路に合わせた柔軟な学習コースを設置しています。

以前からサッカー場やラグビー場、野球場など、県内随一のスポーツ施設が整備されていましたが、今春の中学校開校に合わせて、新たに「図書メディアセンター」が竣工し、蔵書約50,000冊の図書館や最新設備の理科実験室など、学習環境が大きく向上しました。

修学旅行がユニークで、国内で3泊4日かつ決められた予算内という条件で、行き先や旅程などをクラス単位で話し合い、企画から旅行業者との打ち合わせや価格交渉までを生徒が行って実施されます。

部活動は全国制覇を果たしたこともあるサッカー部をはじめ、ラグビー、チアリーディングなど全国区で活躍している部活動の他、駅伝,新体操,女子サッカー,柔道,剣道,吹奏楽なども多方面で活躍しています。このようにスポーツ学校の印象が強い部分がありますが、近年は競技かるた,化学,筝曲, 放送部など文化部に所属する生徒も増えています。

流通経済大学へは、総合進学コースの生徒を中心に、卒業生全体の20%ほどが進学しています。他大学への進学を希望する生徒が多く、少しずつ国公立大学への合格者も出るようになってきました。

千葉県公立高校の併願先は、小金高校がトップ、次いで柏南高校、県立柏高校と続いています。

3、土浦日本大学高校

1959年創立の私立高校。最寄り駅は、常磐線「土浦駅」(徒歩25分)ですが、通学時はTX線「つくば駅」からもスクールバスが運行されています。

「調和・至誠・自立」を校是として、広く世界の文化を受容し、自らの道を自ら切り拓くことのできる、心身ともに健全な文化人を育成することをスクールポリシーとしています。

中学校を併設しない高校単独校で、全員が公立中学校などからの進学者です。近年は「高校単独校のNo1へ」が生徒募集のキャッチコピーになっています。なお、同じ敷地内に土浦日本大学中等教育学校(6年一貫教育)がありますが、制服からカリキュラム、部活動、行事等、すべて切り離されている別学校です。

1学年600名を超え、全校生徒は2,000名近い大所帯、いわゆるマンモス校と言えますが、生徒1人ひとりの進路を十分に考慮した質の高い教育を行うため、日本大学の付属校である利点を生かし、高大連携教育で日本大学各学部への進学を目指す「総合進学コース」(進学クラス・スポーツクラス)、ハイレベルな学習環境でトップクラスの大学合格を目指す「特別進学コース」(スーパーハイクラス・特進クラス)、国内外の大学入試に対応できる英語力の育成と、留学・共用学習などの体験型学びを実践する「グローバルステディーコース」(グローバルスタディークラス)の「3コース5クラス制」のカリキュラムで卒業後の進路をサポートしています。

部活動は男女バスケットボール、男女バレーボール、柔道、剣道、レスリング、硬式野球、陸上競技など全国レベルで活躍する強化指定部はもちろんのこと、ハンドボールや軟式野球、弓道など未経験者も多く参加する部活動も関東大会に出場するなど、文武不岐のスローガンのもと活動しています。また、ストリートダンス愛好会やクイズ研究会など、生徒の発案により新しい部活動も誕生しています。

日本大学への進学者は全生徒の50%ほどですが、総合進学コース(進学クラス)に絞ると日本大学への進学希望者の90%以上が付属推薦を利用して進学しています。また、特別進学コースは200名ほどの小所帯ですが、探求型学習のインタレストラーニングやGSコースから移植したアクティブイングリッシュなどの独自カリキュラムにより、約半数は筑波大学をはじめとする国公立大学へ進学しています。

千葉県公立高校の併願先は幅広く、総合進学コースは柏南高校、県立柏高校、鎌ヶ谷高校の順に多く、特別進学コースは東葛飾高校、小金高校、県立船橋高校の順に多くなっています。

4、東洋大学附属牛久高校

1964年学校法人東洋大学により、東洋大学の付属校として創立した私立高校。2015年には中学校も開校し、6年一貫カリキュラムのクラスが設置されました。最寄り駅は、常磐線「牛久駅」です。

中学校の開校に合わせて施設の更新が進み、2015年に新1号館(南館)、2016年に新1号館(北館)が落成、2019年には400mタータントラックを備えた人工芝グラウンドが整備されました。

東洋大学の創立者、井上円了の教育理念を継承し、「諸学の基礎は哲学にあり」を建学の精神としています。高校入学生は、総合的な探求の時間として、週に1時間「哲学」の授業があります。

1学年500名を超える学校ですが、高校入学者が所属する「特別進学コース」・「グローバルコース」・「進学コース」・「スポーツサイエンスコース」と、中学入学者が所属する「中高一貫コース」の5コースに分かれ、それぞれの志望に合った最適なカリキュラムの元、基礎から応用まで幅広い学力の定着を目指しています。このカリキュラムの関係上、高校入学者と中高一貫生は3年間別クラスで生活することになります。

近年はICT教育と国際教育に力を注いでいて、特に国際教育の面では、2014年度に文部科学省「スーパーグローバルハイスクールアソシエイト校」、2015年度には茨城県「世界に羽ばたく人材育成推進事業」選定校となったことで、英語の授業の充実、生徒の海外派遣や受け入れ、語学研修や海外修学旅行などの国際感覚を養う取り組みが進んでいます。なお、希望者への語学研修は、イギリス,カナダ,オーストラリア,台湾,中国と、多彩なプログラムが用意されています。

部活動は、陸上競技や女子テニス、相撲などが全国レベルで活躍している他、サッカーや軟式野球、吹奏楽研究といった団体種目においても様々な場面で活躍しています。

進路については、卒業生の約40%程度が付属推薦を利用して東洋大学へ進学を果たしています。また、特別進学コースを中心に他大学への進学も増えてきました。

千葉県公立高校の併願先は、柏南高校が最も多く、柏の葉高校、県立柏高校が続いています。

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